諸積選手引退記者会見全文

諸積(以下諸)「今シーズン限りで引退することを決めたので、ご報告申し上げます。13年間千葉ロッテマリーンズでプレーできたことを本当に嬉しく、幸せに思っております。ありがとうございました。」

記者(以下記)「この度、引退をお決めになられた経緯をお聞かせいただけますか?」
諸「うーん...まぁ...大好きな野球ができなくなったということが第一です。」

記「それは具体的に言うと、どのようなことですか?」
諸「5月1日に抹消になって、やっぱり2軍の地では出れるものだと自分では思っていたんですけど、なかなか...若い選手を主に使って、自分の出番が少なくなって...まぁ、当然のことといえば当然のことなのですが...やりたい気持ちばかりが先走って、野球勘がなくなってきて...大好きな野球が出来なくなったということですね。」

記「だいたい、いつぐらい決めましたか?」
諸「8月の中旬ぐらいには、もう辞めようかなぁ...と、考えてましたね。」

記「引退決められた時っていうのは、たとえば寂しさとか、やってきた充実感とか色々な思いがあると思いますが、そういった思いっていうのはどういったものでしたか?」
諸「まぁ、過去を色々振り返ってしまいましたし...悲しかったです。まぁでも、しょうがないかなぁ。」

記「諸積選手にとって、プロ野球生活の中で一番思い出に残っていることは何でしょうか?」
諸「それはもう、去年の優勝、日本一、アジア一ってのがすごく思い出に残っています。」

記「プロ野球生活13年を振り返ってみて、ご自身のプロ野球生活っていうのは、入団前思い描いたものと比べて、どのようなものだったでしょうか?」
諸「思い描いていたところには、行ってないんでしょうけど、あんま覚えてないですけどね。どうやって...プロの世界はこうだろうなぁって...ただ、入る時にそんなに長くはできないだろうって思って、まぁとりあえずやることだけ一生懸命やろうってやってたんで、それはまぁ13年間できた、37歳までできたっていうのは、嬉しく思ってますし、こんなに長くできるとは思ってなかったですし、良かったと思ってます。」

記「諸積選手といえば、雨の日のヘッドスライディングだったりとか、ファンを大切にするなぁ、という感じがあるんですけど、そういった意味でもファンの方に対して何かメッセージを送るとしたらどういったものでしょうか?」
諸「13年間、本当に、こんな田舎からきた人にも熱い応援をしてもらったんで、その分も、すごい感謝しなければいけないし、何かしらの形で恩返しできたらいいなって思っています。」

記「今後に関しては、もうお決めになられてますか?」
諸「いえ、全く決めてないです。」

記「これから、千葉ロッテマリーンズに期待することといいますか、こんなチームになってほしいという希望はありますか?」
諸「堀幸一選手には、40歳過ぎまでやってほしいです。同級生なので。」

(会場爆笑)

諸「(堀選手は)気にかかる一人の選手です。もうひとつは、雨の日のヘッドスライディングをやるやつがちょっと見当たらない気がするんで、誰か、西岡とか、ナベ(渡辺正)とか、やってもらいたいという気持ちはあります。」

記「先ほど、これからのことについては全く決めてないとおっしゃいましたが、13年間在籍した球団なので、できれば球団で何か恩返しがしたいという考えはありますか?」
諸「それはもちろんあります。はい。何かしらの形で恩返ししたいと思っています。」

記「すいません、将来の、これからの一番の夢っていうのはありますか?」   
諸「これからの夢ですか...やっぱり1回は監督やりたいなっていうのはあります。あくまで夢ですよ(笑)。」

記「コーチですとか、そういった指導者の道というのも、頭にはありますか?」
諸「やってみたいなっていうのもあります。」

記「チームメイトには、いつ頃今回の引退を伝えたのですか?」
諸「8月中には、みんなに挨拶を済ませました。」

記「バレンタイン監督からは、このことに関しては声を掛けられました?」
諸「はい、ごくろうさんと言われました。」

諸「ボビーで始まって、ボビーで終わるって感じですね。」

〜会見終了〜